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不眠症に関するよくある質問faq

不眠症について患者さまより多く寄せられる質問にお答えします。

不眠症の治療は保険の範囲内で行えますか?
はい、基本的に保険の範囲での治療が可能です。ただし、特殊なカウンセリングなどが必要になる場合はその限りではありません。
例えば、過去のトラウマによって起こる精神疾患であるPTSD(心的外傷後ストレス障害)によるフラッシュバックで不眠が起こっているような場合は、カウンセラーが介入する部分については自己負担になります。
診察時間はどれぐらいで考えておけばいいですか?
初診の方は混み具合により、20分から40分くらいの待ち時間がかかることがあります。2回目以降の患者さまは比較的スムーズにご案内することができます。
特に何度かご来院いただいていて、簡単な経過の観察と前回と同じお薬の処方だけの方の場合は、短い時間で診察が終了します。
もちろん医師とじっくりお話をされたい方に対してはご要望に応じておりますが、特に若い方は短時間の診察を望まれる方が多い傾向にあります。
どの時間帯が混み合いますか?
どの曜日でも14:30~17:00頃が混み合いますので、再診はその時間を避けていただくと比較的待ち時間が少なくなります。
午前中はその日によって変わりますが、土曜日の午前中には初診の方を受け付けていないため、スムーズに診察を受けていただけます。
初診予約を取っていただいている方については、遅くとも40分以内にはお呼びするように心がけています。
予約外の方については1時間以上待つことがあり、かなり混み合っている場合には、大変申し訳ありませんが日を改めてのご来院をお願いすることもございます。初診の方は受付時間に制限があります。事前に必ずお電話をお願い致します。
他の医療機関からの紹介状は必要ですか?
紹介状は特に必要ありません。
保険証とあわせて、現在服用している薬がわかるものをお持ちください。
サプリメントや漢方、生薬などを飲まれている場合は、成分表や、それがわかるような形の現物を持ってきていただけると診察や新たな薬の処方に役立ちます。
診断書や紹介状は書いていただけますか?
診断書と紹介状、どちらも可能です。
紹介状は発行までにある程度時間を頂くこともあります。
診断書は診察時に書かなければ意味がありませんので、当日すぐにお渡ししています。
自立支援医療は利用できますか?
不眠症はうつ病などのメンタルに関する病気の一症状として起こることが多いため、自立支援医療の適用内になるケースが少なくありません。
ただし、所得が一定以上ある方は受けられないなどの制限があるため、まずはご自身の世帯収入で自立支援医療を利用する資格があるかどうか、お住いの市区町村の役所で確認をしてから来院時にご相談いただけば、診断書の用意がスムーズになります。
障害年金の診断書を書いてもらうことはできますか?
書くことは可能ですが、不眠症だけで障害年金の申請を行っても通らない可能性が高いといえます。
障害年金を申請するには、初めての来院から1年6か月継続して通院している必要があり、通常の不眠だけの症状であればその間に治ってしまっているためです。
不眠の背景にうつ病や神経症性障害などが見られる場合には申請が可能になりますので、診察の際にご相談ください。
夢ばかり見てしまって熟睡できないのですが……
夢を見ることが多くなるのは、体だけが休んでいて心が休んでいないレム睡眠の時間帯です。
それがあまりにも明瞭ということは浅眠傾向であることが多いので、睡眠の質を良くするようなお薬を利用して、深い眠りにつけるように導いていく方法が有効です。
現在ではそのような薬で依存性のないものが多く開発されています。
夜十分眠っているのに昼間眠いのですが……
夜しっかり眠っているはずなのに、昼間に強い眠気を感じてたびたび居眠りをする状態を「傾眠症」や「過眠症」と呼びます。
基本的に、睡眠の質が悪いために起こる症状です。
一部には内科領域、または精神科領域の睡眠時無呼吸症候群が背景にあるケースもありますが、多くの場合はストレスや緊張状態の継続などが原因となって傾眠傾向(うとうととする状態)が続きます。
昼間継続的に傾眠傾向を感じるのであればさほど治療に困難をきたすことはありませんが、突如眠くなってがくっと落ちたり、その時に嫌な夢や幻聴などが起こったりする場合には、ナルコレプシーという特殊な病態が可能性として考えられます。
軽度のものであればクリニックで対応が可能ですが、症状が重い方は専門の医療機関で治療を受けていただく必要があります。
漢方やサプリメントは有効ですか?
一部の漢方は不眠症に効果的です。
治るまでにはある程度長い時間がかかりますが、体質改善という意味では悪くない選択であり、当クリニックでも治療の一環として漢方を取り入れることがあります。
サプリメントについては、あくまでも医師が処方するものではなく市販品であるため、過度に購買意欲を掻き立てるような表現を使いがちであり、ある程度の規模の会社が出しているものでない限り、信頼性に欠けるものも少なくありません。
例えば「セロトニンを補う」という謳い文句のサプリメントが数多く存在しますが、セロトニンは経口摂取しても意味がないものであり、不眠症の改善にはほとんど期待できないと考えてよいでしょう。